Sitting cat NO.01

【作品について】
「この作品は、近年になって始めた縁起物のコレクションの1つです。私は手に取れるような小さな彫刻をよく作ります。優しく穏やかで、ユーモラス。持つ人に暖かさと安心を与えてくれるはずです。」（クレモンティーヌ）

【スタッフより】
第七夜：Sitting Cat
座り込んだ猫は、これ以上わたしに何を求めるのか、という目をした。

これらの小さなシリーズは、クレモンティーヌの日本初の個展に合わせて、トンカチが依頼したものです。彼女の近年の作品に登場するキャストたちを、より小さなサイズでリメイクしました（我々はこれを妖精サイズと呼んでいます）。作品のサイズが変わることにより、幸福なユーモアと無邪気な人懐っこさがより前面に出て、彼女の作品のなかでも飛び切り楽しい作品、かわいい作品になっています。まるで広大な森へあなたを誘う小さな案内人のように、本格的なディナーの前の季節の前菜のように、この小さな作品群を届けます。
※クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクスはトンカチの新しい所属アーチストとして、2022年9月にギャラリー「のこぎり」（東京都渋谷区）にて日本初の個展を開催しました。

【作者について】
Clémentine de Chabaneix（クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクス）
クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクスは1972年、パリ郊外のヌイイ＝シュル＝セーヌに生まれる。両親は俳優で、祖父母は世界的な彫刻家のクロード・ラランヌとフランソワ・グザヴィエ・ラランヌである。彼女のキャリアは演劇から始まり、デッサン、絵画、彫刻を学んだ後、陶芸に転向。祖母のクロード・ラランヌから受け継いだ技法を継承しながら、独自の表現方法にたどり着いている。 「彼女の作品は、記録できない夢のように、再生できない生まれる前の記憶のように、何かを喚起する気配に満ちている。それはいつでも人間という存在の壊れやすさの近くにある。クレモンティーヌの作品は、子供の頃に感じた理由のない歓喜と恐怖を思い出させ、見るものを揺さぶり続けている。」