【商品について】
1958年に制作されたリサ・ラーソンの陶器作品「JAPANSKA(日本人女性)」です。JAPANSKA(ヤパンスカ)」はスウェーデン語で、「日本人女性」を意味します。※「japansk(ヤパンスク)」=「日本の」「-a(ア)」がつくと、女性形になります。
日本文化に深い関心を寄せていたリサが、日本人女性をイメージしてデザインしました。1958年から1973年まで製造されていましたが、生産数が少なく、現在ではたいへん貴重な作品となっています。
本作は、「Skulpturer(彫刻)」シリーズのひとつ。「船に乗る漁師」や、猫を抱いた少女「スティナ」なども同シリーズに含まれています。
このシリーズが生まれたのは、リサが量産向けの工場と、自由制作が許されたアトリエという、異なる2つの制作環境で活動していた時期。その対照的な現場が、彼女の創作に豊かな影響を与え、発想の幅をさらに広げていきました。
「Skulpturer」シリーズは、リサ・ラーソンが芸術家としての感性を存分に発揮した、象徴的なコレクションと位置付けられています。
なお、着物の色はこの紺色のほか、紫色や黄色など、さまざまなバリエーションがございます。
リサはインタビューの中で、芸術を創造するうえで「家族が重要な存在だった」とたびたび語っています。その言葉どおり、アトリエ作品でも量産シリーズでも、家族をモチーフにした作品が繰り返し登場しています。
1960年ごろからは、特に母親をテーマにした作品を多く手がけるようになり、本作もそのひとつにあたります。
【デザインについて】
約28cmと大きいサイズの陶器なので、存在感は抜群。お母さんの優しい笑顔と、子どものどこかぼーっとしている顔は、平和そのものを表現したよう。着物の帯の模様にも注目してください。