1950年代に作られたヴィンテージ作品「Fiskare i båt(船に乗る漁師)」。多くの漁師が青い釉薬で絵付けされている中で、こちらはとても珍しいイエローです。
製造から70年以上の時を経た現在も美しい状態で残っているのはまさに奇跡。そのうえ、もともと生産量が少ないため、市場に出回ることは非常に少ない作品です。
隠れファンが多く、コレクターの間でも高い人気を誇るこの作品。
漁師の表情はどこか憂いを帯びた表情ですが、船の中は大量!ひとつひとつの魚の表情も細部までとってもかわいらしくて、楽しげな雰囲気が広がっています。
「船に乗る漁師」は、リサ・ラーソンのSkulpturer(彫刻)シリーズのひとつです。このシリーズは、リサが量産向けのプロダクト工場と自由制作のアトリエという、異なる2つの制作現場で活動していた時期に生まれました。
それぞれの環境がリサに多大な影響を与え、彼女のアイデアはますます広がりを見せます。このシリーズは、リサが芸術家としての才能を存分に発揮した、象徴的なコレクションとして位置づけられています。
猫を抱いたスティナの陶器やJAPANSKA(日本人女性)も同じシリーズです。
【ケラミックスタジオについて】
Keramikstudionグスタフスベリは、リサ・ラーソンとその2人のアシスタント、 Franco NicolosiとSiv Solinによって1992年に設立されました。 職人が一つ一つ手作業で行う陶器製作は、スウェーデンにあるケラミックスタジオで丁寧に行われています。伝統を守りながら、人々に愛されるリサ・ラーソンの陶器を今もなお作り続けています。