小さな小さなクレモンティーヌ
フランスの鬼才、クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクス初のmade in Japanシリーズ。彼女がこのシリーズのためにつくった原型を、日本の工房で製品化しました。小さな小さなクレモンティーヌのアート作品です。
人それぞれに幸運を呼ぶ小さな習慣があります。例えば、お気に入りの布、数字、写真、文章、ポケットに入れる小物など。この作品たちも、そういう「お守りのような存在」になればいいと思います。
ークレモンティーヌ
日本で手に入る唯一のブロンズ作品。全8体のエディション付きの作品。「このキツネは、役に立たない番犬のように、しずかに眠っているの」(クレモンティーヌ)
かわいいうさぎ
(Little rabbit)
シリーズ最初の作品。こちらの注意をひくように小さな体を少し傾けるうさぎ。
「金色の炎の形をしたしっぽは、エネルギーとアクションの象徴です。野生のウサギが見えたと思ったら、すぐに消える、あの瞬間」
¥33,000
ねむそうなねこ
(Sleeping cat)
どんな場所でもねむるねこ。現実と夢、外と中。クレモンティーヌの創作のテーマにつながる作品。
「猫をテーブルの上に寝かせたり、普段そこにいてはいけない場所に置いたりするのが楽しいのです。」
¥33,000
いいこでひかえめなワニ
(Quiet little crocodile)
じっと静かに正座をしているワニ。強さと優しさのエネルギーにあふれた作品です。
「このワニは、ちょっといたずらっぽい目をしています。まるで、ずっと昔からいる生き物が、私たちを少しおどけた表情で見下ろしているように。」
¥33,000
小さなシリーズについて
クレモンティーヌに聞きました。
【Little rabbit について】
Q)小さい作品はどうでしたか。
A)ずっと昔、私は小さなものを作っていましたが、今では大きな作品が多くなっています。この作品では小さなものを作るという、あの独特な気持ちに戻る必要がありました。でも、すぐに元の感覚が蘇りました。
Q)あなたはウサギが好きですね。
A) 私はウサギという生き物のフォルムに魅せられています。丸みを帯びた体とまっすぐ空に向かって伸びる耳。この絶妙なバランス。そして、その静けさ。見かける時には、ほんの一瞬だけ姿を見せます。
Q)このウサギの体は少し傾いています。
A) このウサギは誰かの注意を引きたいのです。私を見て、私に関係して、という誘いのシグナルなのです。
Q)ウサギのしっぽはなぜ金なのですか。
A) 後ろ姿に驚きが欲しかったのです。金色の炎の形をしたしっぽは、エネルギーとアクションの象徴です。野生のウサギが見えたと思ったら、すぐに消える、あの瞬間です。
写真は、試作中のクレモンティーヌとのやりとり。
【Sleeping cat について】
Q)この作品を作ったときのことを覚えていますか。
A)私の姉が「あなたはよく眠っている人や動物を作るけど、それって疲れてるってこと?」と聞いてきます(笑)。私は夢の世界に入って、現実を降りていくことが好きなのです。生き物という存在は、一つの「外側の殻」にすぎません。内側にはもっと広い世界があるのです。
ねむたいねこの原型。両手で包み込めるサイズ。
Q)この猫はどんな夢を見ていますか。
A)それは、あなたが考えることよ。
Q)あなたの猫はいつも横になっているか眠っています。
A)じっとしている動物を見ると、心がとても落ち着きます。だから、私の作品は自然とそれを求めてしまうのでしょう。また、私は「いたずら」が好きです。たとえば、猫をテーブルの上に寝かせたり、普段そこにいてはいけない場所に置いたりするのが楽しいのです。これは、猫だけでなく、私自身の性格を表しているのでしょう。
Q)猫を飼ったことがありますか。
A) 私はずっと猫と一緒に暮らしてきました。そして、いろいろな動物といつも一緒でした。母が劇団で働いていたので、舞台に登場した動物たちを引き取ることも多かったのです。お金はなかったけれど、私と双子の姉はパリの小さなアパートで暮らしながら、猫や犬、ゼフィールという小さな猿、ミニヤギなどに囲まれて暮らしました。後に、祖母と暮らしていたときはオウムと親しくなりました。動物はずっと私の人生の一部です。祖父は動物をモチーフにした彫刻家で、椅子やテーブル、ランプにまで動物の形を取り入れていました。だから、私にとって動物の形というものは、とても身近なものでした。
【Quiet little crocodile について】
Q)ワニについて教えて下さい。
A)以前からワニの形については研究していました。座れるほど大きなワニのブロンズ製ベンチを作ったこともあります。私は、力強く忍耐強いワニが大好きです。その皮膚は分厚く、まるで古い岩のよう。このワニは、ちょっといたずらっぽい目をしています。まるで、ずっと昔からいる生き物が、私たちを少しおどけた表情で見下ろしているように。
Q)このワニは、静かで賢くお利口に見えます。
A)私は、観る人と作品の間に親しみやすい関係を築きたいのです。たとえば、私は恐ろしいオオカミやワニを単に「怖い動物」として表現することに興味がありません。世の中には、すでに暴力的なイメージで溢れています。だから私は、優しさと思いやりのエネルギーを使って、別の角度から表現します。
Q)このワニの緑色に名前をつけてください。
A)「Ancient Green(古代の緑)」、「Old Moss(古い苔)」、「Deep Green(深い緑)」、お好きなのをどうぞ。
ワニの緑色の釉薬は、たくさんのサンプルから選びました。中央の陶片はクレモンティーヌがフランスから送ってくれた色サンプルです。
Q)かつてあなたは「小さな作品はお守りのようなものだ」と言いました。このさらに小さなシリーズはどうでしょうか。
A)これらもまた、お守りです。人それぞれに幸運を呼ぶ小さな習慣があります。例えば、お気に入りの布、数字、写真、文章、ポケットに入れる小物など。この作品たちも、そういう「お守りのような存在」になればいいと思います。
Q)あなたが作りたい小さな動物はいますか?
A)ミツバチです。
小さな小さな3匹セット
クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクスの初のmade in Japanシリーズ全3作品をコンプリートしたセットです。
すべてにミニサイズの作品証明書(レプリカ)がつきます。
Clémentine de Chabaneix
(クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクス)
1972年、パリ郊外のヌイイ=シュル=セーヌに生まれる。両親は俳優で、祖父母は世界的な彫刻家のクロード・ラランヌとフランソワ・グザヴィエ・ラランヌである。クレモンティーヌの芸術的キャリアは演劇から始まり、デッサン、絵画、彫刻を学んだ後、陶芸に転向。祖母のクロード・ラランヌから受け継いだ技法を継承しながら、独自の表現方法にたどり着いている。
クレモンティーヌの作品はこちら
フランスのセラミック・アーチスト、クレモンティーヌ・ドゥ・シャバネクスの作品がオンラインで購入できるようになりました。実物はトンカチ直営店「トンカチ2号館」(代官山)でご覧になれます。