マリアンヌの
私はだれのお店
マリアンヌ・ハルバーグの作品たち
マリアンヌ・ハルバーグの永遠のテーマである「私はだれ?」を特集テーマとして彼女の作品を集めました。今回、新たに2023年10月に行った「私はここ」展の展示作品も公開しています。
マリアンヌの作品は、本人が自らスウェーデンの工房で1つずつ手作りする「アーチスト・オリジナル作品」と、本人の原型と監修をもとに日本の工房で製造する「ジャパンシリーズ」の2つのラインがあります。今回の特集では前者の「アーチスト・オリジナル作品」を集めました。これらの作品は、製造数が少なく、1つとして同じものがない完全にユニークなもの。作家が見ていたものは何か、想像力はどのようにして形になるのか、それらが作家の息づかいと共に感じられる貴重な作品です。
▼ギャラリーのこぎりにて開催した展示▼
2022年4月/6月「マリアンヌはだれ?展」
2023年10月「私はここ展」
マリアンヌのアトリエ風景
私はだれ?2番
私はだれ?だれなのかしら。
マリアンヌの永遠のテーマは「私はだれ?」。彼女は日本での初個展に合わせてまさに「私はだれ?」そのまんまの作品を作った。それがこの彼女初の鏡の作品だ。「鏡に映った自分を見て、あの人誰って思う時があるよね」自分という謎は、きっと解けることがないだろう。けれど、その謎解きほど、私たちを惹きつけるものもないのだ。
言葉のプレート(I'm the Queen of Nothing
「私はなんでもないの女王よ」これはマリアンヌの永遠のテーマである「私は誰?」に対する現時点での解答と言える。私は誇るべきものはなく、何も持っていないけれど、それこそが私の誇りだ、という堂々たる表明である。
空き缶こそが、我がレジェンド。
空き缶こそが、我がレジェンド。
マリアンヌは、空き缶を環境汚染の悪者として断罪するのではなく、その形をした花瓶を作って、空き缶を擁護しながら、新しい共生のヒントをつぶやくのだ。かつて、空き缶は拍手で迎えられた魔法の発明だったのだ。そのレジェンドに引退を勧告するならば、それ相応の感謝と扱いがあるべきだという真っ当な事を、この花瓶は思い起こさせてくれる。