ぺたんとした顔に、きゅっと結んだような口元。ふっくら丸みを帯びた体と、こちらをじっと見つめるような表情がなんとも愛らしい、ペキニーズです。
高さは約7cm。手のひらに収まるほどの小さなサイズですが、正面から見る顔、丸みのある背中、横から見たシルエットと、どこから眺めてもリサ・ラーソンらしいユーモアが感じられます。
かわいいだけではなく、ちょっぴり気むずかしそうにも、すました顔にも見える。見る角度やその日の気分によって、違った表情に見えてくるのも魅力です。
「KENNEL(ケンネル)」は、リサ・ラーソンがグスタフスベリで手がけた犬たちのシリーズです。
スパニエルやブルドッグ、プードル、ボクサーなど、さまざまな犬種が、それぞれの特徴を残しながら、リサならではの大胆でやわらかなフォルムで表現されています。
このペキニーズが制作されたのは1972年から1983年。平たい顔やずんぐりとした体つきといったペキニーズらしさを、細かな描写ではなく、丸みのあるシンプルな形でとらえています。
大きな陶器作品とはまた違い、ちょっとした棚や本の横、デスクの上などにも飾りやすいサイズ感。
小さいながらも立体感があり、ひとつ置くだけで、その場所に不思議な存在感が生まれます。
ほかのKENNELシリーズの犬たちと並べて、それぞれの犬種の表情やフォルムを見比べるのも楽しみ方のひとつです。
こちらは1972〜1983年に制作されたヴィンテージ作品です。
釉薬の色合いや濃淡、焼き上がり、顔の表情などは一点一点異なります。同じペキニーズでも、少しずつ違った個性があるのがヴィンテージ陶器のおもしろさです。
長い年月を経てきた、この一匹だけの表情をお楽しみください。