企画者に、ききました。

リサ・ラーソンの波佐見焼の干支シリーズの発案者に話をききました。

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K:トンカチの代表(おとぼけさん)

S:トンカチのデザイナー(気分やさん)

M:トンカチのインタビュアー(わたし)

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M:何がきっかけでリサの干支がはじまったのですか?

 

S:なんだったかなそ~いうの忘れちゃうんだよね。

 

K:あれですよね。ダーラナの馬※をリサがアレンジして作ったら面白いんじゃないかって。

※ダーラナホース:スウェーデンのダーラナ地方で作られる木馬、置き物。幸運を運ぶ馬として世界中で愛される。

 

S:なんで干支をやろうとなったんだっけ?

 

K:干支を波佐見焼でやろうって話になりましたよね、最初に。

 

S:メールを遡ってみたら、多分リサに波佐見焼の話をしているのが2011年っぽい。それで、たしかちょうど午年で。

K:スウェーデンのお土産物屋さんでもよく売ってる伝統の木彫りの馬を、リサが作ったらいいんじゃないかな、と。実はダーラナホースはリサがつくってなかったんだよね。それで、作ってみたら面白いんじゃないかって。それをリサに言ったらリサも「いいね」ってなったんですよね。

 

S:そうそう。(メールを遡って調べてくれるSさん)

 

M:ちょうどその波佐見焼の話と、ダーラナの話がうまいこと重なって、みたいな感じなんですね。

 

K:そうそう。それで、リサがサンプルを作ってくれ波佐見でつくる磁器にあうように、白磁にブルーの色合いで仕上げてくれたんです。

 

M:なるほど。で、それから毎年やろうねってなったんですね。

 

K:うん。続けて行こうって。十二支全てを作り溜めするんじゃなくて、次の年のを毎年一個ずつやっていくっていう企画になりました。



M:全ての干支の名前に「〇〇の〇〇」みたいな、リズムがあると思うんですけど、これはどうやって決めているですか?

 

K:これは、Oさん(トンカチの相談役というかご隠居というか最近では子守の人)ですね。

 

S:最初はダーラナの馬、次が羊のフアレン、でしょ。この後からネーミングの雰囲気が変わって、「おもうさる」とか、今に繋がる名前になってきた。

 

M:そこが面白いですよね。

 

K:干支の意味にちなんでもいるのと、言いたいことを込めてる。

 

M:今回、干支の意味を調べてみたら「うさぎ」自体に「草が生い茂っている」とかそういう意味があって。それをリサは知っててあのデザインになったんですか?

 

S:知らないんじゃないかなぁ。私も後から調べてみたら、リサのデザインがそれと通じていてびっくりした。そーいうことってリサの場合は多々あるんだよね。

 

K:調べたのかなあ、リサも。

 

S:リサの家にも干支の本があって、それに書いてあったのかなあ。リサと、干支の話をしたことがあったよね。このシリーズの提案を最初にしたときに、リサも干支に興味あって、「本もあるよ」って言ってた気がする。

 

M:もし偶然だったら、鳥肌が、、、

 

S:そうそう。すご!ってね。でも、よくあるんだよね、リサの場合。

 

M:今までの干支で一番のお気に入りは?

 

S:私はね、せっせとねずみかな。

 

M:「せっせとねずみ」ってアクセントとか発音によって意味がかわっちゃいますよね。献身的に働いている感じだったり、せっかちな種族とか、なんかそんな感じで意味がかわりませんか。

 

S:え私は何も考えずに「せっせと」働いているイメージで言ってた。笑

 

K:私は「ダーラナの馬」かな。1番初めの。干支の置物って田舎の家にあるみたいなイメージだったけど、これ(ダーラナの馬)って、午年だからこれを飾るってわけじゃなくて。普通にインテリアとして置けるから。リサが作るとこんな感じになるんだ!って思った。

 

S:そうだよね。スウェーデンとも合うよね。

 

K:しかもなんか、白磁にブルーで、和っぽいんだけど北欧っぽさもあって、「和の干支」すぎないから置きやすいのかなと。

 

M:1番日本っぽくないですもんね。

 

S:スタートがこれだったのがよかったよね。そーいえば脱「干支の置物」を目指してたんだった!思い出した。

 

M:Sさんはねずみですか?

 

S:うん!

 

M:そのこころは?

 

S:なんか、リサに似てる

 

M:ほんとだ!

 

S:なんか、こういう感じ(手を前で組んだポーズ)でいつも迎えてくれるから。リサを思い出すから、好き。

 

K:Mさんはどれですか?

 

M:私は馬かな〜。でも、犬の顔もいいんですよね。うさぎも好きだな。

 

S:うんうん。

 

M:あと2匹で干支が1周しますが、そのあとはどのように考えていますか?

 

S:ちょっとモデルチェンジしたいけどね。そーいうの全然考えてないんだよねぇ。

 

K:たしかに。1周したらどうなるんだろう。あ、でも、こけしの干支もかわいかったからな。

 

M:こけしもあったんですか?

 

K:うんうん。こけしもあって、シリーズ化できたらなって。

 

これまでを振り返って

 

K:毎年どう上がってくるかがわからないから、それが面白いんですよね。うちから指定してないんですよね。

 

S:「おもうさるは結構衝撃だったよね。

 

K:「おもうさるは買いました!申年だったから。

 

M:今回の「ひかりのうさぎは、オレンジ色の陶器が原型ですよね。

 

K:そうだね。そこからリサが模様を考えてくれて。

 

S:こういうの(ししとうり)は、うちがウリ坊を入れてってリクエストしたの。いつかの冬にスウェーデンの動物園で猪をみたとき、すっごい威嚇してきて怖い!ってなって。で、今度は春にいったら赤ちゃん連れて猪がいたんだよね。

 

K:そうそう、とことことこって。

 

S:なんかその話とかもリサにして、つけてもらったの。

 

M:へえ〜〜。

 

M:つぎは、たつとへびですよね。

 

K:残るは、、!

 

S:ちょっと難しいよね。あとはネーミングが大事。これも、おもうさるでしょ。それから、こいのとり。で、

 

K:とりをみる犬。

 

S:あ、上を見る犬じゃないの?

 

K:いやいや、鳥をみる犬です。

 

S:鳥をみてるのは、その前の年が鳥じゃん。

 

M:そうそうそう。

 

S:あ、しってるんだ。

 

M:そうかなって思って。

 

S:え!?ほんとに??

 

K:そりゃそう思いますよ、みんな。

 

S:え〜?絶対思わないよ!

 

K:思うでしょ!笑

 

M:笑

 

S:ししとうり。ウリ坊だからか。このひとは、せっせとねずみ。

 

K:くさぶえの牛。

 

S:そうだそうだ。良い名前だね。

 

M:そして内をみるとら、外をみるとら、と。

 

S:こうしてみると、模様とか可愛いよね。羊のくるくるとかね。全体的に言えるのはなんだろうね。次の年を楽しみにしてるし、よくなるように(リサも)工夫してるよね。

 

K:みんながどうやって飾っているのかもみてみたい。

 

M:来年も、楽しみ。。どんどん期待値も上がっていますね。そして今年は3匹セットも出ちゃうし。

 

S:次は、辰?頑張って欲しい…!

 

K:結構難しいからリサも考えているふうでした。

 

M:うんうん、楽しみにしています!!

 



みんなのうさぎ


トンカチのスタッフに、この前の卯年(11年前)と、今度の卯年について聞きました。


●この前の
卯年(2011年)、あなたは何見て跳ねてたの。


小学3年生でした。書道の先生が、冬にお庭のキンカンをくれて、それがとても好きだった。


毎日、朝6時半から夜の9時まで勉強漬けだった。今は、大変さは全部忘れて、覚えているのは、数学が難しかったことだけ。笑


若さと愛嬌だけでニコニコしてたらとりあえず可愛がられていた時期。世渡り上手でした。


特に悩みもなく平和にのびのび過ごしていました。小さい頃からやりたかった新体操を何度もお願いしてやっと習わせてもらえたのがこの頃。本当に嬉しくて一生懸命練習して、背が小さくて手脚も短かったけど、いつも胸を張って堂々と演技していました。そして本番に強かった!


転勤で札幌にいてスキーをはじめました。家族の中で私だけ初心者コース。−15℃の山の中で、静かに雪が降っていて、寒くて誰もいなくて怖かった。あの景色が忘れられない。


私は17歳だった。ヴィレバンでデジタルハリネズミを買った。授業中、こっそり先生の後ろ姿を撮ったりした。12年後、そのカメラを作ってた人たちと働いている。


その頃、アメリカにいて、友達になった韓国人の人と干支の話になって、韓国にも干支があるんだ〜!と知った。


部活動が楽しすぎて、部活のために学校に行っていた。


カメラを作っていた。特に楽しい仕事、とも思ってなかったけど、今思い返すと、楽しさしかない時代だった。


中高一貫の女子校だったので、共学の子から聞く男の子の話が、知らない世界すぎて楽しかった。


3歳の息子がプラレールが大好きで、車両とレールだらけで家がゴチャゴチャでした。彼の喜ぶ顔見たさに、色んな線路を頑張って組み立てたなー。懐かしい。


毎日、終電で始発、泊まりの繰り返しだったけど、毎日が新しくて楽しかった。いろんな意味で、もうできない。


井の頭公園や吉祥寺にいる子どもや赤ちゃんを見て、子どもってまだ沢山いるんだと、特に興味もなく他人事に思っていたのにな。


バンドはじめたてで、あんまりよくわからないのにがむしゃらで、から回っていた。

 

 

●今度の卯年(2023年)、あなたは何見て跳ねるの。


スマホではなく、対面で家族と会いたい。ハグしたら、トンカチ,6に行きたいな(→宣伝です)。


12年前に本当にぴょんぴょこ跳ねていたような、軽やかさを取り戻して色々なことに飛び込んでいく〜!


車を乗りこなしてブイブイ言わせたい。


トンカチにおけるデジタルハリネズミを作る。


置いていかれない(老いていかれない)ようについていきます。


子どもたちが1人前になるまでは、なによりも彼らの健康と幸せを願うことになりそうです。


もっと色んな場所へぴょーんと行って初めての景色をたくさん見てみたい!!


年齢関係なく人と知り合いたい。


主人は定年退職、子育ても卒業予定。自分のために楽しく跳ねます。


知っている赤ちゃんの成長とか、知っている若い人の葛藤とか、知っている若くない人の純朴に、心が跳ねまくりたい。


歩くのが大好きなので、来年はヨーロッパを歩いてみたい。


年齢が大台に乗るので、なにか新しくて楽しいことを始めたいな。


5年ぶりに、家族揃って新年を迎えられます。


息子の反抗期を大ジャンプで乗り越える!


周りに頼ったり頼られたりして流動的に飛び跳ねたい!


あっという間に大学4年生になるらしい!

Lisa larson