にっぽんのリサ猫
十二番、また旅のねこ〜水〜
全国を旅する野良猫「にっぽんのリサ猫」。新たな舞台は、滋賀県甲賀市信楽町です。良質な土に恵まれた信楽の地で、リサ猫が生まれるのは今回が初めて。
明るい飴色から深い茶色まで、一匹ずつ異なる焼き色をまとった「また旅のねこ〜山〜」。土の種類や窯の焚き方によって、さまざまな色と表情を見せる伊羅保(いらぼ)釉を使いました。
深く澄んだ信楽ブルーをまとった「また旅のねこ〜水〜」。かつて信楽の火鉢や花瓶にも多く使われてきた、歴史ある瑠璃(るり)釉を使いました。
トラ模様と白タビが印象的な、二匹の猫。
信楽の水と山を思わせる色をまとって、ここからまた、旅に出ます。
●商品ラインナップ

「また旅のねこ〜水〜」で使用した瑠璃(るり)釉は、かつて信楽の火鉢や花瓶にも使われてきた青い釉薬です。近年は「信楽ブルー」とも呼ばれ、釉薬の濃さや窯の焚き方によって、深い青から少し緑を含んだ青まで、一匹ずつ異なる色合いに焼き上がります。

今回のリサ猫を特徴づけているのが、顔まわりや足先、しっぽの先に施された白い模様です。目やヒゲは、一匹ずつ手作業で線彫りを行い、薄いゴスで墨入れしています。白い部分もすべて手で描いているため、線の角度や模様の形が少しずつ異なります。


※絵付けをされた「また旅のねこ〜水〜」
なかでも、特にこだわったのが白い足先。手間が増えると分かっていても、かわいさを優先した白タビです。口元、前足、後ろ足、しっぽの先。見る角度を変えながら、一匹ずつ異なる白い模様と表情をお楽しみください。

「また旅のねこ」が完成するまでには、さまざまな色見本をつくり、試作を重ねました。また、小さく細長いリサ猫の形は、粘りの強い信楽の泥しょうでは成形が難しく、排泥の際に形がゆがんでしまうこともあります。現在も、その日の泥しょうの状態を見極めながら、一体ずつ細かな調整を重ねて制作しています。
※泥しょうとは、粘土に水を加えて液状にしたものです。石膏型に流し込み、焼き物の形をつくる際に使用します。

2匹の個性、「また旅のねこ〜山〜」と「また旅のねこ〜水〜」
・にっぽんのリサ猫(十一番・信楽)また旅のねこ〜山〜
茶色をまとった「また旅のねこ〜山〜」。
使用している伊羅保(いらぼ)釉は、土の種類や釉薬の濃さ、窯の焚き方によって、色や質感が大きく変化する釉薬です。明るい茶色になるもの、赤みを帯びたもの、深い焦げ茶色になるもの。表面のざらつきや釉薬の濃淡にも、一匹ずつ違いが生まれます。
・にっぽんのリサ猫(十二番・信楽)また旅のねこ〜水〜
深く澄んだ青色の「また旅のねこ〜水〜」。
使用しているのは、瑠璃(るり)釉と呼ばれる青い釉薬です。かつて信楽で数多くつくられていた火鉢や花瓶にも使われてきました。近年、青の美しさがあらためて注目され、「信楽ブルー(Shigaraki blue)」と呼ばれています。
釉薬の濃さや土の状態、窯の焚き方によって、青の深さや釉薬の流れ方は一匹ずつ異なります。同じ瑠璃釉を使っていても、まったく同じ青には焼き上がらない。その変化が、それぞれの猫に異なる表情を与えています。
信楽焼
信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽を産地とする日本六古窯(にほんろっこよう)のひとつであり、日本の伝統的な「わび・さび」を伝える重要な文化拠点です。
信楽の土は、耐火性と可塑性に優れ、腰が強いことから「大物づくり」に適しています。また、「小物づくり」においても細工しやすい粘性があり、焼き物に適した土といわれています。
1951年、昭和天皇が信楽町を訪れた際、日の丸の小旗を持ったたくさんの信楽狸が沿道に並べられました。その情景に感興を覚え、歌を詠まれたという逸話が広く報道されたことをきっかけに、信楽焼のたぬきは全国的に知られるようになりました。
専用箱入り
琵琶湖をイメージした、青色の専用化粧箱に入れてお届けします。箱には、リサが描いた野良猫を箔押ししました。
インタビュー 聞き耳をたてる!
信楽焼の窯元「陶仙民芸」の濱中さんへのインタビューを掲載中。
制作秘話やリサ猫への想いを、ぜひご覧ください。
リサは日本の陶芸が、大、大、大、大好きだったー!
リサは日本の陶芸が、大、大、大、大がいくつあっても足りないくらい大好きだった。だから、リサの作品を日本全国の窯元でつくってみたい、というアイデアは、彼女と仕事をするようになった最初期からあったのです。
最初は、会話の最後にお決まりのように出てくる夢物語として。やがて時が流れて、それは夢ではない、絶対に実現したいプランとして。