M. B. ゴフスタインの傑作
『おさかなごはん』が待望の復刊。
私たちが心のどこかで求めている、ほんとうの生活。たんたんと、普通にしっかり生きている、私のおばあちゃんのパーフェクトな日々。発表からほぼ半世紀を経て、全く色褪せない静かな傑作。新訳にて待望の復刊。
おさかなごはん
¥2,420
『おさかなごはん』(原題:FISH FOR SUPPER)は、一人暮らしのおばあちゃんの日常を描いている。おばあちゃんは朝5時に起き、釣りに出かける。その静かな繰り返しは、完全に自然と同調していて、生きる喜びに満ちている。現代社会において、品のある強い暮らしを実践することは難しいけれど、彼女の毎日はその大切さと可能性を教えてくれる。
ゴフスタインの絵はシンプルな線でありながら、決して情報量を失わず感情にあふれている。私たちはページをめくるたびに、湖に浮かんだ船のように心が揺さぶられるのだ。おばあちゃんと私たちは同じ風景の中で同じ時間の上を漂っている。
この本には現代的なテーマが多く含まれている。エコロジカルでサステナブルな生活、心の余裕と規律、いつまでも楽しんで生きること、そして老い。1976年の初版時より大きくせり上がってきたこれらのテーマに、おばあちゃんの生活は静かな示唆を与えてくれる。
『おさかなごはん』は、もちろんただの児童書ではない。むしろ、大人が自分の人生を振り返り、未来を想い描くための指南書である。M.Bゴフスタインがなぜ、孤高の伝説的絵本作家と呼ばれるのか、それは『おさかなごはん』を1枚めくればわかるはずだ。
よみもの
『おさかなごはん』について、そしてAI。
私がおばあちゃんになったら、どんなおばあちゃんになっているのだろう。
何に興味をもち、何をおいしいと感じ、何がキレイに見えるのだろう。そして絶好調とは言えない体と付き合いながら、毎日をどう過ごしているのだろう。
今のように、人の行動を気にしたり、自分が他人からどう見えるかとか、損だと得だとかお金のこととか、そんなことばかり気にしているはずはないよね。
そんなんだったら嫌だもの。
M. B. ゴフスタインの1976年作『おさかなごはん』(原題:Fish for Supper)は、一人のおばあちゃんが、朝起きて、釣りにいって、食べて寝る、その繰り返しの日々を描いている。大きな事件は何も起こらない。けれど、退屈しているそぶりもなく、一人暮らしの老人という「孤独の影」もない。おばあちゃんの頭の上の太陽は、暗い影をつくらない。
ゴフスタインの本は読むたびに感じ方が変わる。5年とか10年のスパンで、その人にとって全く違う本になる。例えば、学生の頃に読んだ『ブルッキーと彼女の子羊』は私にとって明るいファンタジーだった。でも10年経つと、人と人とのコミュニケーションの難しさと、愛の難しさについてのドキュメンタリーになった。
COMING SOON
おさかなごはんBOXセット
¥9,900
『おさかなごはん』にプレミアムな特典がついた限定BOXセット。
今回の特典は完全未発表の作品集『Conversations of a Doll』。作者が自ら作ったダミー本を再現してお届けします。2つの本はいつものように豪華クロス張りボックスに収納されています。近日、予約スタートします。
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トンカチのゴフスタイン絵本セット(ここまでの全絵本セット)
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「おさかなごはん」の復刊を記念して、これまで(2024年8月まで)にトンカチから出版したM. B. ゴフスタインの絵本を全て集めてお得なセットをつくりました。単体で購入されるより15%お得です!
【セットの内容】
・おさかなごはん
・私とお隣さん(通常版)
・「Goldie the Dollmaker(人形づくりのゴールディー)」通常版
・ほんとうの私たち
・海のむこうで
・あの子たち!
・ブルッキーと彼女の子羊
すべてのBOXセット(ここまでの全BOXセット)
¥89,854
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【セットの内容】
・おさかなごはんBOXセット
・Goldie the Dollmaker(人形づくりのゴールディー)BOXセット
・ほんとうの私たちBOXセット
・海のむこうでBOXセット
・あの子たち!のボックス
・ブルッキーと彼女の子羊リマスターBOXセット
・私とお隣さんBOXセット