命がかがやく、マリアンヌのバケツ。
マリアンヌの新作「バケツの植木鉢」と多肉植物専門ストア「solxsol(ソルバイソル)」さんとのコラボレーションが実現しました!マリアンヌの個性的な植木鉢には、個性的な命を宿してお届けしたい、と思ったことからsolxsolさんに植物のセレクトと植え込みをお願いしました。お手元に届いたその瞬間から、植物とマリアンヌが作り出す命のメロディーが聞こえてくるはず。それはどんなメロディーなんでしょう。わくわくしながらお待ちください。
01 ハオルシア寄せ植え
ハオルシア属の植物3種を寄せ植えにしました。育てやすい植物なので、初心者さんにはこの鉢がおすすめです!瑞々しく透明感のある葉が放射状に広がった形をしています。
お世話の方法
水は夏場は月に2回程度、春秋冬は月2〜3回程度を目安にあげてください。光が弱くても育てることができるので、室内で育てるのに向いています。
02 サボテン寄せ植え
3種のサボテンを寄せ植えにしました。マリアンヌの鉢に合わせて、白サボテンをチョイス。それぞれ個性のある形のサボテンが集まって、賑やかな寄せ植えになりました。
お世話の方法
水やりは月2〜3回程度、器の半分ぐらいの水を1度にあげます。暑い時期、寒い時期には水やりの頻度を半分ぐらいにして、休ませます。室内の窓辺で育てるのがおすすめです。
ペペロミア
ストライプ模様のはっきりとした葉脈が特徴的な観葉植物です。茎が長く成長し垂れ下がる姿も可愛らしいです。
お世話の方法
寒さに弱いので、室内で育てます。冬以外は土が乾燥してきたら水やりをします。霧吹きで葉に水をあげると害虫予防や新芽の発育に効果的です。
04 グリーンドラム
ぽってりとした丸い葉っぱが可愛らしい多肉植物。その見た目から、「緑の太鼓」というあだ名がついています。蔓が伸び伸びと育つ様子を楽しむことができます。
お世話の方法
水やりは月2〜3回程度、器の半分ぐらいの水を一度にあげます。光を好むので、室内の窓辺などに置いてください。
solxsol(ソルバイソル)さんは、多肉植物を専門とした植物の栽培、販売を行う多肉植物専門ストア。2004年に設立し、今年で18年を迎えます。日々の生活にタニクを通して楽しい時間がふえたらと多肉植物の育て方や楽しみ方を中心にタニクの魅力を伝えています。
Story of 「バケツの植木鉢」
Point 01
インテリアになじむデザイン
白磁にマリアンヌブルーのデザインは、どこか不思議で無機質にも見えますが、その線の揺れやにじみが、オーガニックな生命力を感じさせてくれます。シンプルなデザインは、どんなテイストのインテリアにもなじみます。
Point 02
手頃なサイズ感と機能性
横幅約11cm、高さ約10cmで、3.5号ポットがすっぽり入るサイズ。両手でしっかり持って運ぶと安心感があります。鉢植えの下部分には底穴が開いており、水や土が床へ落ちるのを防ぐ役割を果たす受け皿もセットになっており、ユニークなデザインながら植物を育てる機能はしっかり備わっています。植木鉢のみの販売もおこなっていますので、お好みの植物を植えてお楽しみください。
Point 03
ジャパンメイドのsetoシリーズ(瀬戸焼)
マリアンヌのsetoシリーズは、愛知県瀬戸市を産地とする伝統的な「瀬戸焼」です。海外にも多く輸出されるようになったことから、”made in Japan”の魅力を世に送り出す代表的な伝統工芸品として広く知られています。マリアンヌの日本でのパートナーとなる窯元は、大正時代から続く瀬戸焼を代表する窯元のひとつ。毎回、マリアンヌの作品をお願いしていますが、今回も何度も試作を繰り返し、我々が目指す限りなく手作りに近い量産品を完成させてくれました。
職人さんに聞きました。
「バケツの植木鉢」について、いつもマリアンヌを作ってくれている工房の方にお話を聞きました。
Y:今回「バケツの植木鉢」の写真とウェブを担当したスタッフ。インタビューは多分はじめて(緊張ぎみ)。
S:マリアンヌを作ってくれている工房の代表者である島倉さん(いつも優しい)。
Y: 今回どのくらい試行錯誤されましたか。
S: 1番苦労したのは薄いところですね。なるべくボディーを薄くしたかったので、非常に沈みが出やすかったです。ということが1点。もうひとつは内側にかなり複雑なプリントが施してされてますでしょ。これは手作業になりますので技術の高い職人さんしか貼ることが出来ません。ひじょうに薄いフィルムのようなものを絵を正確に合わせながら張り付けて1230度で焼きつけます。この工程が完璧にできる職人は一人しかいません。
Y: その職人の方ひとりでその貼る作業をしているのですか。
S: はい、そうです。 他の方でも貼れるのですが、1番クオリティ高く、綺麗に貼れるとなると、もうその方が1番上手でした。
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Y: これまでの数々のマリアンヌの作品をやっているうちに作るコツを掴んできたところありますか。
S: これは5、6年ほどにやらせていただいてますので、マリアンヌさんご本人の感性と言いますか、こだわりというのは、だんだん分かってきました。その辺で原作品に対して極力忠実に、イメージがぶれることなく再現するというところが身についてきました。
Y: マリアンヌのひとつの作品を作るのに何人の方が携わっているのですか。
S: 現場の12名くらいです。
Y: 1日にどれくらいの数作られているのですか。
S: 1日に大体50から100あたり、今は50個くらいですかね。
Y: マリアンヌのひとつの作品が出来るまでの作業工程を教えていただけますか。
S: まずマリアンヌさん自身が作った作品をいただきます。それを3Dスキャンという機械にかけて正確にコピーします。そのデータから3Dのプリンターで樹脂性の原型を作ります。そこからは手作業になり、この原型を包んで型をつくり、それを焼いて最初のサンプルが出来上がります。
Y: サンプルを見ながら修正を繰り返していくということですよね。
S: そうです。トンカチのMさん(トンカチのマリアンヌ作品の企画進行担当)といつも修正してます。校了してから量産用の型を10個ぐらい作ります。1つの型で100個ぐらい生産するとその型は使えなくなります。最初のサンプルから修正を重ねていくことで、思ったイメージを作り上げていくので、ここで時間が相当かかる場合もあります。今回の「バケツの植木鉢」の場合は、形に関しては実にスムーズにいきましたが、こういうことは稀です。いつもマリアンヌさんの作品は時間がかかります。簡単ではないですね。
マリアンヌが思う「バケツの美学」
彼女の作品には、2つの側面がある。薔薇や香水瓶のような華やかな「光の面」と、バケツのような華やかとはいえない「影の面」。
「物事はただ美しいだけじゃつまらないでしょう。何か自分を苛立てるものや、それが謎で何なのか知りたくなるようなものが面白いでしょう。バケツはどの家庭にもある。それは今ではプラスチックだけど、昔は鉄だった。床を掃除したり、気分が悪い時には吐くのに使ったり、バケツは汚い役割を演じてきたけど、バケツと私の愛する薔薇というのは良い相性なの。その2つには同じ美があるの。バケツには美が宿ってるのよ。美しい形をしているわ。誰も気がつかないだけで。バケツは謙虚で、完璧なデザインをしていて、なおかつ役に立ってきた。そんなものはどうしたって美しいのよ」と彼女は言う。
バケツであれ薔薇であれ、マリアンヌが対象に向かうアプローチはいつも同じ。彼女の持っている美学はずっと変わっていない。
「醜いものも美しい。美しいものも醜い。」
つまり、単純は複雑、気にならないモノは気になるモノ、主張しないものには主張があり、それらはすべて美につながる、ということなのだ。