マリアンヌ季節の風

マリアンヌの季節の風マリアンヌが(ほぼ!)毎月、新作を届けてくれる連載企画です。彼女のが赴くままに、自由きままに作った作品を(ほぼ!)毎月ご紹介・販売いたします作品は主に花瓶になる予定ですが、マリアンヌならではの楽しい脱線ももちろんご期待ください。

 

季節の移り変わりと、彼女が日々出会う出来事が連鎖して、新しいアイデアに命が吹き込まれ、それは次の作品につながっていきます。さて、今月はどんな命に出会えるのかしら?作品が生まれる貴重な瞬間を摘みとってくださいね。


秋の風

10月28日金曜日

まず最初は、象の花瓶。

なぜ、秋に象なの?なんて言わないでください。

ある日マリアンヌは偶然に、インスタグラムで象の画像を見ます。「あんなに大きな体で、あんなに大きな鼻をして、どうやって生き残ってきたんでしょ。私なら絶対、チーターやトラに生まれたい。象はゴメンだわと思ったそう。けれど象は自然の中でちゃんと生き残っていて、あくせくせず、私たちより平和そうに見える。そのことが、彼女の象への興味掻き立てます。象は不器用だけど面倒見がよくて情にもろいらしい。そんな噂も気に入りました。そして、シンプルで安定した象のは、ひじょうに花瓶向きであることにも気づきました。これが決め手となって、いつもと違うものが作りたくなっていた彼女は、象の花瓶を作ることに決めたのです。

"生き残るための術には、終わりがない"


できあがった花瓶はマリアンヌらしく、象という動物の要素をギリギリまで抽象化した、これ以上やると象じゃなくなりそうな象です。
そしてもちろんユーモアも忘れません。鼻から水が出てくる花瓶だってあるんですから!動物は皆、生まれ持った能力と与えられた条件のなかで、どうにかこうにか生きていく。マリアンヌはそれを「全ては“art of surviving”なのよ」と言います。象の中に、人間が行うアートと人生の本質を見たマリアンヌは、象を花瓶にすることで、花を飾って労ってもらいなさい、というご褒美をあげたくなったのでしょう。

 

※art of survivingマリアンヌが最近みたという映画のエンドロールに登場した言葉だそう。

LINE UP

そんなふうに象の花瓶を作りながら、
マリアンヌが連想したあるものとは…?
つづく

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Marianne hallberg