Goldie the Dollmaker
人形づくりのゴールディー
生まれ変わった!
英語で読むゴフスタインの傑作。
BOXセットと通常版の2タイプ発売!
BOXセット(箱入り)
通常版プラス特典の豪華BOXセット
Goldie the Dollmaker LIMITED EDITION TYPE A
人形づくりのゴールディーBOXセット
内容:
・絵本「Goldie the Dollmaker(人形づくりのゴールディー)[英語版]」
・別冊「Goldie the Toolbox(お道具箱のゴールディー)」
・ぬいぐるみ「ぬいぐるみのゴールディー(木彫りの人形付き)」
・バッグ「リネンのゴールディー(トートバッグ)」
※クロス張り豪華ボックス入り
通常版(2冊組)
英語版と別冊の 2冊組
Goldie the Dollmaker
人形づくりのゴールディー
内容:
・絵本「Goldie the Dollmaker(人形づくりのゴールディー)[英語版]」
・別冊「Goldie the Toolbox(お道具箱のゴールディー)」
人形づくりのゴールディについて
Goldie the Dollmaker
人形づくりのゴールディーについて
ゴールディーは人形づくりを生業としている。自分の両親の後を継ぐ形で人形を作っているが、彼女は両親とは違ったやり方で、より誠実なやり方で人形を作っている。彼女は常に人形に話しかけながら仕事をしていて、彼女にとって人形作りは単なる仕事以上のものだ。そして彼女の人形は、ある程度の熱心なファンを獲得していて、両親の時代より多くの人形を売っている。つまり彼女はそれなりの成功を手にしている。そのことに彼女は少なからず自負を持っている。彼女は違う面も持っている。パン屋にやってきた小さな女の子が彼女の人形を手にしている。パン屋の店主が作者はゴールディーであると教えようとするが、それを遮って、自分が作者であることを明かさない。彼女は「そうしないほうがいいような」気がするのだ。ここには、彼女の優しさというより厳しい倫理観が見て取れる。彼女は作者として自分が名乗り出ることで、少女と人形との間に何らかの亀裂が入ることを恐れていて、それをよしとしないのだ。しかし、そこには少しだけ、自分メガネの正義感も混じっている。・・・・・・
気になるBOXセットの内容
① 特別なBOXに入れました
クロス貼りBOXセット
九州の箱づくり職人が丁寧に仕上げたクロス貼りの豪華ボックスです。ゴールディーが仕事に向き合う姿を箔押しで印刷しています。物語の中でゴールディーは、お人形を入れる箱にもこだわりを持っていました。このBOXセットもゴールディと同じ気持ちで特別な箱に入れました。
② 全く新しい英語版
Goldie the Dollmaker / 人形づくりのゴールディー(英語版)
この本は、「海のむこうで」に続くゴフスタインの5作目の作品として1969年に発表された代表作の1つです。原書となる英語版をそのまま復刻せず、新しく発見された着色前の原画を使用しデザインを一新。全く新しい英語版を作りました。
③ かわいいお道具箱
Goldie the Toolbox / お道具箱のゴールディー
日本オリジナル企画の別冊です。内容は、日本語によるストーリーの概要解説。そして物語に登場する小道具を集めたイラスト集です。ゴールディーに登場する小道具がかわいいので小道具担当さんが作った図鑑みたいな資料集をイメージして作りました。
④ ぬいぐるみのゴールディー
木彫りの人形付き
BOXセットのために、ゴールディーのぬいぐるみを作りました。出版当時発売された人形をベースに、新たに木彫りの人形をつけました。お洋服もとても丁寧に作られており、ブーツも下着も脱ぎ着することができます。300体の限定生産です。
⑤ 木彫りのお人形
ゴールディーが作った木彫りのお人形
北海道の木彫り作家さんに、作っていただいた木の人形です。ひとつひとつ手作りですので、同じものがありません。作りかけの人形を持って歩いていたゴールディーをイメージして、人形は製作途中の感じで作っています。
⑥ リネンのゴールディー
トートバッグ
リネンのトートバッグを作りました。本文未収録の貴重なスケッチの中から特別な1枚を選びました。岡山県のプリント工場で丁寧にシルク印刷され、岡山の縫製工場で仕上げています。ゴールディーの人形とお揃いのワンストラップのバッグです。
Goldie the Dollmaker CAST
ゴールディー・ローゼンツヴァイク 本作の主人公 両親の跡を継いで木彫りの人形作家となる。
オームス 大工 ゴールディーが作った人形を入れる箱を作っている。
ミスター・ゴッテスマン 金物屋やさん(イラストなし)人形の為の釘や塗料を扱う
ミセス・スターン パン屋さん ゴールディーの行きつけの店
小さな女の子 パン屋さんにクッキーを買いにきた女の子。手にはゴールディーの作った人形を握っている
ミスター・ソロモン 世界中の美しいものを扱っているお店のご主人。ゴールディーのお人形も扱っている。
M. B. Goffstein
ゴフスタインは幼少の頃、本というものがあまりに素晴らしいので、人間が作ったものとは思えず、神様がくれたものだと思っていた。そして人が書いたということを知って以来、本を書く人になりたいと思ってきた。本を読む体験は、本当の人生の体験と同じだと彼女は言う。スピリチュアルで哲学的なストーリー、児童書というカタチを借りた人生と幻想の作品世界。そして、この「かわいくって、たまらない」シンプルな線。平面に注がれる胸いっぱいの愛
ゴールディーについて、わいわい話す。
『Goldie the Dollmaker / 人形づくりのゴ―ルディー』について、デザインと企画のS、突撃新人のM、通りすがりのOという3人で話した。
O:Sさんは『Goldie the Dollmaker / 人形づくりのゴ―ルディー』といつ出会ったの。
S:私は『おとなりさん』を青山ブックセンターで見かけてゴフスタインを好きになって、それは多分24歳位の頃で、パレットクラブ(築地にあるグラフィクの学校)に行ってる頃。『おとなりさん』を友だちにあげたりしてた。その頃(1999年あたり)はネットの情報って今ほどなくて、みんな本屋によく行ってて、いろんなものにそこで出会ってたんだよね。
※おとなりさん / Neighbors:1989年のゴフスタインの絵本。1989年に日本語訳が刊行(現在絶版)。トンカチでは新訳によるリマスター版を刊行予定です。
※青山ブックセンター:青山に本店があったアート・デザインに強い大型書店。あの頃みんな大好きだった。
※パレットクラブ:1997年に設立した築地にあるイラストスクール。Sはできたばかりの頃の生徒だった。
M:へ~、そーなんだぁ~。
※この人は新卒さんのネット世代なのでリアル本屋に皆が行きまくってたことを知らないんです。
※ちなみにMは今、パレットクラブに行ってるそう。
S:ゴールディーの人形もそこで買ったんだけど、本を買ったのは同じ時じゃないなあ。ゴールディーは銀座のナルニヤ国(老舗の児童書本屋さん)で買った。
※Sは何をどこで買ったという事をよ~く覚えていたりする。
※ゴールディーの日本語版が出たのは2005年なので、Sは先にぬいぐるみに出会っているっぽい。
※ゴールディーの人形:この人形はSさんからずーっと事あるごとに見せられていた(トンカチ社長K談話)。なので今回のBOXセットで当然のように復刻することになった。
O:で、当時の読んだ感想は?
S:あっ、この人の新しい本出てたんだぁ~!ってなって、とにかく絵が好きなんです。で、すぐ買って、最初は絵だけ見てたんだけど、ある時ちゃんと読んだら、すっごく内容が心に入ってきて。多分それがゴフスタインさんに手紙を書いた頃(2005年頃)だったはず。
※ゴールディーの原書は1969年刊行ですが日本語版が出たのは2005年です。
※Sがゴフスタインさんに手紙を書いたのがめぐりめぐって今トンカチで本を出している。
O:どう感じたの?
S:その頃、私は仕事がすっごく忙しい時で、いろいろ凹むことなんかも一通り経験してた時で、だからか、この本に書かれている内容は全て仕事のこと、モノづくりのことに当てはまると思ったんですね。大げさに言うと自分が言葉にできなかった生きたか方そのものが書かれている気がして。あと、やっぱり、ゴールディーという主人公に感情移入したんです。私と一緒だ、って思ったんです。
※この頃のSはパワーショベルというカメラを作る会社にいて、カメラや本や音楽やいろいろ作って目が回っていた。